Tシャツは、年代・性別を問わず誰にとっても身近なファッションアイテムです。人によってTシャツ選びにもさまざまなこだわりがあります。素材や生地の厚み・質感が気になるという方もいれば、微妙な色合いにこだわって選ぶ方もいます。プリントのデザインが何よりも重要という方も多いでしょう。メンズカジュアルのお店には、人それぞれのこだわりに応えるさまざまなTシャツが取り揃えられています。 もし、Tシャツのエンボス加工が気になるという方がいたとすれば、その方はかなりのTシャツ通といえるのではないでしょうか。
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エンボスTシャツのさりげないニュアンス
エンボス加工Tシャツとは、Tシャツの布地に凹凸で文字や模様などが表現されているものです。無地のTシャツにエンボス加工だけが入っている場合もあれば、プリントと組み合わせて凝ったデザインになっているものもあります。
エンボス加工は、通常のプリントと比べると目立ちにくく、パッと見や遠目では加工が入っていることに気づかない場合もあるかもしれません。その分、エンボス加工が入っていると気づいた瞬間にはそのさりげないこだわりにハッとさせられます。ありきたりではない、ちょっと変わったTシャツを着てみたいという方にはぜひおすすめです。
Tシャツには、60年代に誕生したシルクスクリーン印刷(プリント)以降、技術の進化に伴ってさまざまな加工が施されるようになっています。グリッターやラメ・箔を使ったキラキラしたプリント、パフプリントと呼ばれるぷくぷくとした膨らみが特徴のプリント、暗いところで光る蓄光プリントなど、従来にはなかった加工が次々と生まれ、メンズカジュアルの楽しみを広げています。これからも、表現技法の進化に伴い、よりバリエーション豊かで魅力的なTシャツが作られていくのではないでしょうか。
エンボス加工Tシャツのお手入れのポイント
さり気ないデザイン性が魅力のエンボスTシャツですが、ネット上には、洗濯機で洗ったらエンボス加工がヨレヨレになってしまった等の悲痛な声も見られます。独特のデザインを長く楽しむため、お手入れには若干の注意が必要です。
基本的には、洗濯機ではなく手洗いで優しく洗うほうが安心です。ゴシゴシこすらず、軽く押すようにして加工部分に負担をかけないように洗いましょう。やむを得ず洗濯機を使う場合は、ネットに入れ、水流を弱めに設定するとダメージを抑えられるかもしれません。洗濯時の液温は30℃以下と指定されているものもあるので、お湯は使わず水で洗うようにしたほうがよいでしょう。
ひとくちにエンボス加工Tシャツといっても、使われている布地や加工技術はそれぞれ異なります。素材の特性などによっても洗濯の際の注意点は変わってくるので、タグの洗濯表示を必ず確認して洗うようにしましょう。
エンボス加工Tシャツに限ったことではありませんが、洗ったTシャツはすぐに干しましょう。シワやヨレ・色移りのほか、イヤな臭いの原因にもなります。干し忘れてしまったときは漂白剤を使って洗い直すと臭いが取れると言われていますが、漂白剤は色褪せなど別の問題につながる場合もあります。やはり、洗ったあとは放置せずなるべく早く干すほうが安心です。
干すときは少し太めのハンガーを使うか、物干し竿に直接干すのがおすすめです。針金ハンガーのような細いものを使うと、首周りが伸びてしまったり、濡れたTシャツの重みでハンガーの干し跡がついてしまったりすることがあります。
メンズカジュアルのお店でお気に入りの一枚を見つけたら、長く楽しめるようぜひお手入れにもひと手間かけてみてください。