ストリートカジュアルにはっきりとしたルールや定義はなく、人によってさまざまな解釈が存在します。その自由さこそが魅力と言ってもよいでしょう。 スポーツ系のアイテムやリラックス感のある西海岸的な要素、迷彩柄などのアーミー要素など、いろいろな分野から多種多様な要素を取り入れて成り立っているのがストリートカジュアルです。
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ロックというジャンルの幅広さ
そういったなかで、今回注目したいのが「ロック」です。ロックと一口に言っても、パンクロックやハードロック、グランジロックなど多くのジャンルがあり、そのファッションもさまざまです。全く違う方向性に見えるものも「ロック」としてまとめられるのは不思議なようにも思えますね。
ロックの歴史を紐解くと、ブルースやゴスペルといった黒人音楽がそのルーツと考えられています。初の白人ロックンローラーといわれるエルビス・プレスリーが活躍したのは1950年代、その後1960年代に登場したビートルズの名前は世界中で知られています。70年代以降はハードロック、パンクロック、ニューウェイブ、メタル、オルタナティブ等とジャンルの多様化が進み、現代に至るまでロックはとどまることなく変化と進化を続けています。
<strong>ファッションとロックの関係は切っても切り離せません。好きなロックバンドのファッションを真似してみたことのある方もおそらく多いのではないでしょうか。ストリートカジュアルにも、ロックファッションのテイストを取り入れられることがよくあります。</strong>
ロックテイストを取り入れよう
<strong>ロック系ファッションアイテムの筆頭に上がるのがTシャツです。ロックバンドのステージ衣装として、あるいはツアーグッズとしても定番のアイテムです。</strong>ライブの物販コーナーで記念にTシャツを買うファンの姿はどの会場でも必ず見られます。
メンバーの写真をあしらったフォトプリントTシャツなどで特にデザイン性の優れたものは、そのバンドのファン以外の人からも選ばれることがあります。往年の名バンドのアートワークを取り入れたTシャツを、彼らの楽曲をリアルタイムに聴いていた世代ではない若い人が手に取ることもよくあるようです。
<strong>レザー素材のアイテムも、ファッションにロックテイストを取り入れる上で不可欠な存在です。スタッズがついた革ジャンはハードで男性的なイメージで根強い人気があります。モノトーン系のフォトプリントTシャツと組み合わせた着こなしはロック系の定番コーディネートといえるでしょう。</strong>若い世代はもちろん、大人の男性が着てもかっこいいアイテムです。女性がライダースなどのレザージャケットを着こなすのもクールでおしゃれな印象です。
チェック柄やユニオンジャック、モヘアのボーダーニットなどに代表されるようなパンクロックテイストも、時代を問わず若い世代から一定の人気を集めています。
典型的なロックファッションのイメージとは少し異なるかもしれませんが、ネルシャツやダメージジーンズなどのゆるい雰囲気のアイテムをオルタナティブやグランジロックの文脈上で考えることもできます。80年代的な華やかさの対極にあるような厭世的な音楽は90年代に多くの共感を集めましたが、その世界観は現代でも根強く支持されています。グランジの代表格であるNIRVANAの中心人物カート・コバーンは、ファッションにしばしばフォトプリントTシャツを取り入れていました。
<strong>ロックテイストをストリートカジュアルに取り入れるなら、フォトプリントTシャツは最も手軽なアイテムといえます。</strong>レザー系のアイテムやサングラス等と組み合わせて、ロック系のファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか。