写真をそのままTシャツにプリントしたフォトプリントTシャツは、夏のストリートカジュアルにぜひ取り入れたいアイテムのひとつです。かつて大きなブームを巻き起こしたこともあるので、一定以上の世代のストリート好きにとっては懐かしいイメージがあるかもしれません。
フォトプリントTシャツの着こなしには幅広い可能性があります。写真を主役にシンプルに着こなすのも良いですし、意外性のあるアイテムを組み合わせて自分だけのストリートカジュアルにするのもOKです。
目次-INDEX-
写真の色、写真のサイズ
フォトプリントTシャツを大きく分けると、白黒(モノクロ)写真のものとカラー写真のものがあります。
白黒写真だと被写体そのものは目立ちにくい傾向があり、同じモチーフの写真であってもカラー写真と比べて落ち着いていて大人っぽい印象になります。反対に、カラー写真は被写体にはっきりと視線が集まりやすく、Tシャツ全体としてもインパクトが強くなります。
プリントされている写真のサイズによっても印象は異なります。当然、写真が大きいほど主張が強く感じられます。ただし、被写体やデザインによっては小さなワンポイントでもパッと目を引くものもあります。
被写体そのものによる違いもあります。顔がはっきり写っている人物写真、なかでもカメラに目線が向いているものはフォトプリントTシャツのなかでも特に存在感が強いです。反対に、風景写真やソフトフォーカスのものだとふんわりとした雰囲気になります。
Tシャツの色、コーディネート全体の配色
フォトプリントTシャツを着る際は、写真そのものに意味がある場合もあれば、単にコーディネートのなかの1つのアイテムとして取り入れる場合もあります。
例えば、好きなスポーツチームを応援していることを表現するためにそのチームのロゴ入りTシャツを着るようなことがあります。それと同じように、リスペクトしているミュージシャンの写真入りTシャツを着るような場合には、フォトプリントTシャツ以外のボトムスや靴・バッグなどはできる限り色数を抑えてシンプルにまとめるのが良いでしょう。写真そのものを主役にするためには、それ以外のアイテムは脇役になってもらうという考え方です。
そうではなく、単にコーディネートの中のひとつのアイテムとしてフォトプリントTシャツを選ぶのであれば、Tシャツ以外のボトムスや小物にもある程度主張のあるものを選んで組み合わせたほうがストリートカジュアルらしい着こなしになります。
とはいえ、ただあれこれと派手なものを足していくというのではなく、ある程度全体のまとまりを考えていったほうがおしゃれな印象が高まります。例えば、青空の風景がプリントされたTシャツであれば、ブルーデニムなどプリントの色と近い色のボトムスを選ぶと、色という共通点ができ全体としてまとまりが生まれます。写真とロゴを組み合わせたデザインのTシャツなら、ロゴの色とベルトなどの小物の色を合わせてみてもよいですね。写真がモノクロであればどんなボトムスや小物でも比較的合わせやすいですが、カラー写真の場合は、写真の色とTシャツの地の色、それから他のアイテムの色のバランスに注意する必要があります。
同じフォトプリントTシャツでも、写真をコーディネートの主役と考えるのか、全体のなかのひとつの要素と考えるのかによって着こなし方は変わってきます。癖が強くコーディネートが難しそうに思えるTシャツでも、個性的なアイテムを組み合わせることで良い意味で埋没させることもできますし、反対に一見おとなしそうなフォトTシャツでも他をミニマムにすれば写真を主役として見せることも可能です。ぜひ、いろいろな着こなしを楽しんでみてください。