体型に何らかのコンプレックスを抱えている人は多いものです。ファッション関連の雑誌やWebサイトを見ても、コンプレックスをカバーするコーディネート術といった記事が数多く見られます。スラリと背が高くスマートなファッションモデルを見て、あんな体型だったらきっと悩みとは無縁だっただろうなと羨ましく思ったことが、誰でも一度はあるのではないでしょうか
目次-INDEX-
モデルにも悩みはある?!
しかし、そんなファッションモデルの方にも実は悩みはあるようです。装飾的な要素の少ないシンプルなTシャツとパンツのようなコーディネートをすると、なんだか間延びした印象になってしまい、バランスを取るためにはどうしてもアクセサリーなどの小物や着こなしで「盛って」いく必要があるのだとか。背がそれほど高くないほうが、サラリとシンプルなアイテムを身につけるだけで自然とサマになるので羨ましい、と思うこともあるそうです。
また、痩せていることがコンプレックスになる場合もあります。女性の場合は痩せていることは自信になることが多いようですが、男性の場合は「いくら食べても太れない」「頑張ってトレーニングしてもなかなか筋肉がつかない」という悩みが特に若い人に多いです。
筋肉がしっかりついた体型はとても男らしく見えますが、「市販の服は窮屈で動きにくい」「そもそも着られる服が限られる」という声も聞かれます。最近はビッグシルエットの流行で比較的服選びも楽になったようですが、もう少し前はタイトなシルエットのものが中心的で、メンズカジュアルを楽しむうえでたくましい筋肉が妨げになってしまうような状況もありました。
こうして見てみると、背が高い人・低い人、太っている人・痩せている人、筋肉が多い人・少ない人それぞれに悩みがあり、どんなメンズカジュアルでも思うがままに自由に着こなせるという人はごくわずかと言えるかもしれません。
積極的に自分の体型を生かそう
着こなしやコーディネートでコンプレックスをカバーするのもひとつの方法ですが、むしろ、ありのままの自分の体型を生かす方法で考えてみるのはいかがでしょうか。
例えば、小柄な男性は実年齢よりも若く見えやすく、威圧感が少ないため、特に女性から見ると安心感があって親しみやすいという点が大きなアドバンテージになります。シンプルな服をジャストサイズで着こなすだけで、クリーンで好感度の高いメンズカジュアルスタイルが決まります。
ぽっちゃり体型の男性は、どことなくユーモラスで明るい印象を与えます。ある意味、最も「かわいい」ファッションが似合う体型と言えるかもしれません。ハーフパンツやオーバーオールなど、茶目っ気を感じさせるアイテムをぜひ活用してほしいです。カラフルな多色使いのコーディネートが似合うのも特徴のひとつです。
筋肉が少なく痩せている男性は、なんといってもレイヤードスタイルが似合います。ベストやジャケット、カーディガンなど羽織ものを使いこなすのはもちろん、ボリュームのあるストールなどを使うのも良いですね。凝ったコーディネートもくどくならず、おしゃれな印象になるのはスリムな体型ならではの特長です。
体型を生かしたファッションは、本人のキャラクターともマッチしていることが多く、その人をより魅力的に見せてくれます。気になる欠点やコンプレックスをカバーする努力も決して間違いではありませんが、その人自身の個性や本来持っているはずの魅力をかえって見えにくくしてしまうこともあります。あるがままの自分の姿をポジティブにとらえ、「自分らしさ」として積極的に生かしたファッションを試してみてはいかがでしょうか。