映画といえば、その当時のファッションスタイルを色濃く残している点で、ある意味資料映像コンテンツとしても、ファッションの分野では非常に勉強になります。
とくに、近年流行している90年代のスタイルなどは、映画を振り返ることによってまたら新しい発見があるかもしれません。
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90年代のストリートカジュアルの参考になる映画
ここ最近続いている90年代の流行を映画で遡ってみましょう。
シングルス
1992年に公開された、キャメロン・クロウ監督の「シングルス」は、グランジロックミュージシャンに影響された、わざとボロボロにしたり色落ちさせた服を着たり、重ね着をしたりするのが特徴のグランジ文化発祥の地シアトルを舞台にした映画です。
ブリジット・フォンダと、マット・ディロンのグランジルックは必見です。
レオン
言わずと知れたジャン・レノの代表作。
といっても見るべきは、ナタリー・ポートマンが演じる12歳の少女マチルダのファッションです。
フライトジャケットのMA-1や、チョーカー、ぱっつん前髪など、最近でもよく見かけるファッションを映画の中で見ることができます。
トレインスポッティング
トレインスポッティングは、スコットランドを舞台にしたドラッグを使用する若者たちの日常が斬新に描かれている映画で、ヨーロッパ、アメリカ、日本で大ヒットしました。
ユアン・マクレガーの出世作といってもいい作品です。
ユアンマクレガーのファッションは、坊主頭にピチピチのTシャツ、ダメージデニム、スポーツブランドのジャージと、小汚い悪(ワル)感を出したファッションで、これがストリートカジュアルにも取り入れられました。
Tシャツにジャージ、スニーカー、ダボっとしたトレーナー。このスタイルはちょっと不良っぽい感じになり、その不良っぽい感じは現在でも女子に受けています。
ヒッピーカルチャーを学ぶなら70年代映画
60年代後半に広まったヒッピースタイルのファッションは、70年代にはファッション界のメインストリームとなりました。
そんなヒッピースタイル全開の映画をご紹介いたします。
タクシードライバー
マーティン・スコセッシ監督の映画で、ロバート・デ・ニーロを一瞬にしてスターダムの押し上げた出世作でもあります。
今やメンズカジュアルの定番となったミリタリージャケットを着たロバート・デ・ニーロは、ミリタリージャケットを世に広めた功労者のひとりといってもいいでしょう。
ロバート・デ・ニーロが着ていたミリタリージャケットは、ちょっとアウトサイダーな雰囲気の「M65」でした。
デ・ニーロは、M65ジャケットの胸元を開けて肌を出し、ボトムスは色落ちしたデニムというカジュアルスタイルを打ち出しました。
また、出番は少ないですが、映画の中で、少女の娼婦役を演じたジョディーフォスターの露出度の高いファッションや、派手なヘアメイクが注目です。
映画からは学べることが多い!
このように、ファッションに注目すると昔の映画も新鮮に見直すことができるのではないでしょうか。
当時の社会情勢と文化を重ね合わせてファッションを観察して、自分なりのストリートカジュアルスタイルを確立してみてはいかがでしょう。