今、ストリートカジュアルで注目を集めているもののひとつに「エンボス加工Tシャツ」があります。エンボス加工とは「型押し加工」のことで、布面に型付けローラーを用いて凹凸模様をつける特殊加工の一種です。「立体加工」「立体押出」などと呼ばれることもあります。Tシャツの模様や絵柄はインクを使ってプリントする方法が一般的ですが、エンボス加工の場合は布地そのものの凹凸で文字や模様を表現します。
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さり気なくこだわりを感じさせるエンボス加工
エンボス加工は、通常のプリントと比べると目立ちにくく、遠目には加工が入っているとは気づかない場合もあります。パッと見た感じでは分からないけれどよく見ると文字や模様が入っているという「さり気なさ」がエンボス加工の最大の魅力です。オールブラック・オールホワイトなどのワンカラーコーデにエンボス加工Tシャツを用いると、ただの無地Tシャツとは一味違ったワンランク上のコーディネートになります。
また、写真やイラストのプリントとエンボス加工を組み合わせたタイプのものもあります。こちらも、一見すると普通のプリントTシャツだけどじっくり見てみるとエンボス加工が入っているという、ひとひねりした感じが他の人と差をつけるポイントになります。ありきたりなストリートカジュアルではつまらない!というこだわり派の方にはぜひ取り入れてみていただきたいアイテムです。
エンボス加工Tシャツは普通のTシャツと比べて凝った印象が感じられるため、1枚で着てもサマになりやすく、真夏には特に重宝します。シャツとレイヤードしたりネックレスなどをプラスしたりしなくても、エンボスTシャツだけで十分おしゃれな印象になります。もちろん、羽織ものやアクセサリーと組み合わせてもしつこくなりすぎることもなく、普通のTシャツよりもさらにこだわったひときわ完成度の高いストリートカジュアルスタイルを作ることができます。
夏のTシャツスタイルが今ひとつ物足りない、コーディネートがなんとなくのっぺりと単調な感じになってしまう、といったお悩みを抱える方には、ぜひエンボス加工Tシャツをおすすめします。いつも着ているTシャツをエンボス加工Tシャツに変えるだけで、ぐっとオシャレ感がアップしこなれた印象を演出することができます。
エンボス加工Tシャツの注意点
さり気ないこだわりを感じさせるエンボス加工Tシャツですが、取り扱いには少し注意が必要です。
洗濯の際は必ず洗濯表示を確認し、手洗いなどの指定がある場合はそのようにしましょう。手洗い表示のあるものを洗濯機で洗った場合、エンボス加工が本来よりも長持ちしない恐れがあります。特に表示がない場合でも、できれば手洗いするか、洗濯機で洗う場合はネットに入れて弱い水流で洗うようにしたほうが良いでしょう。
エンボス加工の部分の裏面に布地が貼り合わせてある場合、剥がさずにそのまま使用しましょう。この布地は加工した状態を長く保持するために必要なものなので、剥がしてしまうとせっかくのエンボス加工が消えてしまう可能性が高いです。
また、布地を貼り合わせる代わりにシリコン樹脂で圧着しているものもあります。肌触りや汗をかいたときのことを考えると、このタイプのものはできれば肌着などを重ねて着るほうがよいでしょう。
丁寧に扱った場合でも、エンボス加工は永久的なものではありません。何度も着用していくうちにどうしても少しずつ風合いは変わってしまいます。それも含めて、自分だけの一着の「味わい」として変化を楽しめると良いですね。
立体感のあるプリントで、普通のTシャツにはないさり気ない個性を演出するエンボス加工Tシャツ。これまでとはちょっと違ったTシャツが欲しい、という方はぜひチェックしてみてください。