最近、あなたらしいファッションを楽しめていますか?改めてそう聞かれると、自信を持って「YES」と言える方は意外と少ないかもしれません。最新のトレンドを抑えておきたい、体型のコンプレックスをカバーしたい、周りの仲間から浮かない服装をしたい…等々、服選びにあたってはさまざまな思いがあり、ただ好きな服を好きなように着るというわけにはいかないと感じている方もいることでしょう。
もちろん、TPOに沿った服装が求められる場面もありますが、本来ストリートカジュアルとは自由なものです。「ファッション疲れ」を感じたときは、もう一度自分らしいスタイルとは何か、見つめ直してみる機会だと考えてみてはいかがでしょうか。
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自分らしいスタイルを見つけるヒント
自分らしいファッションを取り戻すには、ファッション以外だと自分はどんなものが好きか思い出してみるのが非常に有効です。
例えば、音楽です。憧れのミュージシャンの服装や髪型を真似たことのある人は多いのではないでしょうか。それが必ずしも現在の流行のジャンルではなかったとしても、今の気分にあった音楽、自分にとって心地よい音楽は、しっくりくるファッションを見つける大きなヒントになります。例えば、2018年はDA PUMPの「U.S.A.」の大ヒットとともに90年代テイストが再注目されましたが、一方ではスタイリッシュな80年代のシティポップが音楽ファンの間で再評価された一年でもありました。その2つでいうと自分はどちらの音楽が好きか?あるいはもっと別の年代、別のジャンルの音楽のほうがピンとくるか?ということを考えてみるのも、服選びの参考になるかもしれません。
映画の登場人物のファッションも参考になります。「さらば青春の光」を見てモッズファッションに興味を持ったとか、「トレインスポッティング」の影響でタイトなTシャツやパンツを身に着けてみたというような話はよく聞かれます。他にも、おしゃれで格好いい映画の登場人物というと「バッファロー ‘66」のヴィンセント・ギャロ、「レオン」のジャン・レノなどさまざまな名前が挙がります。日本でも、往年の松田優作に憧れるファンは時代を超えて多いです。
音楽や映画に限らず、好きなものを思いつくままに列挙していくと、自分らしいストリートカジュアルとはどんなものかだんだんとイメージが湧いてくるのではないでしょうか。
トレンドに沿わないスタイルをしても大丈夫?
本当に自分の好きなスタイルがどんなものか分かっても、それが現在のトレンドとは全然違うタイプのものだった場合、周りに理解されず浮いてしまうのではと不安になるかもしれません。
確実に言えるのは、確固とした自分のスタイルを持っている人は、それがトレンドど真ん中のものであれ、トレンドとは全く無関係のものであれ、とても格好良く見えるということです。身につけているアイテムひとつひとつやコーディネートの完成度ももちろん大切ですが、自信を持って着こなしているということが何よりも大きな魅力になります。その意味で、最近のトレンドが自分にとってしっくり来ない場合、「自分の本当に好きなスタイル」に立ち返ってみることが大きな意味を持つのです。
ストリートカジュアルの楽しみ方はひとつではありません。最先端のトレンドを追うのももちろん大いにアリですが、好きな音楽や映画をヒントに「これが自分」というスタイルを見つけるのも楽しいものです。試行錯誤するなかで、思いがけず「意外とこういうのも良いな」と思えるスタイルに出会えるかもしれません。また、年齢を重ねることや、時代の変化によってもピンとくるファッションは変わります。ぜひ、「今の自分はこれ!」と自信を持って着られる服を見つけてください。