ラフで遊び心のあるオーバーオールは、ストリートカジュアルにぜひ取り入れたいアイテムのひとつです。ウエストを締め付けないため着心地が楽でリラックス感がありますし、アウトドアシーンにぴったりのアクティブなイメージもあります。今回は、オーバーオールの選び方や着こなし方をご紹介します。
目次-INDEX-
オーバーオールが映える季節
オーバーオールとは、胸当てとサスペンダーがついたパンツを指す英語です。フランス語のサロペットもほぼ同じものを指しますが、背中で紐がクロスしている点が特徴的です。サロペットはレディース向けでエレガントな雰囲気のものを指すことが多いのに対し、オーバーオールは男女問わずデニム地などを使ったカジュアルなものを指す場合が多いようです。
季節を問わず使えるオーバーオールですが、その魅力を最大限に発揮できるのはやはりアウターが要らなくなる春から夏にかけてではないでしょうか。Tシャツにデニムのオーバーオール、スニーカーといったごくシンプルで爽やかなコーディネートは、明るい日差しがよく似合います。
ロールアップして丈を短くしたり、肩紐をあえて外したりと、アレンジ方法も豊富です。着こなしの自由度が高く、遊び心を発揮できるのがオーバーオールの特徴で、まさにストリートカジュアルにぴったりのアイテムです。
オーバーオールが似合う有名人として、ホンジャマカの石塚英彦さんを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。いつもニコニコとしていて明るく親しみやすい石塚さんのイメージのせいか、オーバーオールを着ていると良い人そうに見える、という声もよく聞かれます。
オーバーオールの着こなしのコツ
オーバーオールというと、子供向けのアイテムというイメージもあります。1990年代の人気ドラマ「家なき子」で子役時代の安達祐実さんがオーバーオールを着ていたのを連想する方もいるかもしれません。
オーバーオールの着こなしを子供っぽくしすぎないために、まず注意したいのが「色」です。定番のブルーデニムではなく白や黒のオーバーオールを選べば、それだけで少し落ち着いたイメージになります。コーディネートするTシャツなどのトップスも、ビビッドでカラフルなものはやはり幼い印象になりがちなので、落ち着いたトーンのものを選びましょう。スニーカーではなくブーツやスリッポンを合わせるのもひとつの方法です。
もちろん、ポップなコーディネートが間違いということではありません。元々いかついイメージの方がオーバーオールを取り入れた明るい色のコーディネートをすることで、ユーモラスで親しみやすい印象が生まれることもあります。着る人のキャラクターによって印象が大きく変わるのが、オーバーオールというアイテムの面白いところです。
オーバーオールを着たときになんとなくしっくり来ない場合、胸当ての大きさや位置に注目してみましょう。鎖骨のすぐ下あたりまで覆うものもあれば、胸の下辺りまでのものもあります。肩紐の長さを調節し胸当ての位置を変えることによって全体のバランスがよくなることもあるので、ぜひ試してみてください。
全体的なシルエットも重要です。ジャストサイズのものはどことなく垢抜けない感じになりがちなので、合わせるアイテムや着こなし方に一工夫が必要です。どちらかというと、ある程度ダボッとした余裕のあるサイズを選んだほうがストリートカジュアルらしいイメージです。スリムなシルエットのオーバーオールは、背が高く細身の方ならスタイリッシュに着こなせそうです。
ラグランスリーブやパーカーなどカジュアル度の高いアイテムを合わせてももちろん良いですし、シャツなどきれいめなアイテムを着崩すのにオーバーオールを使うテクニックもあります。ぜひ、あなたらしい着こなしを見つけてください。