ストリートカジュアルというファッション分野がありますが、ストリートカジュアルというファッションスタイルは作られたものではないところが魅力的だとも言われています。
では、そもそもストリートカジュアルとはどのようなスタイルのことを言うのでしょうか。
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ストリートカジュアルの定義
ストリートカジュアルを端的にいえば、街に自然発生的に流行するファッションスタイルのことを示しているわけですが、あえて定義するとすれば、次のようになります。
”ストリートカジュアルは、その町の若者たちが好む服装、色合い、着こなしなどが自然発生的に一つの方向に集約したもの”
その方向性は、ときには少しワルな雰囲気を持つグループのファッションのことをいうこともあれば、横浜や神戸などの港町特有のきれいめカジュアルなファッションスタイルをいうこともあります。
ストリートカジュアルの基本的な着こなし
ストリートカジュアルの基本的な着こなしは、「ラフでらく」ということにつきるでしょう。
Tシャツとジーンズといった定番な着こなしに、アクセサリーをプラスして個性を出したりすることができるでしょう。
ストリートカジュアルは、その時々の流行を取り入れて変化し続けるファッションスタイルですので、一つの着こなしが全てというわけではありません。
本来のファッションは自然発生的に生まれるものです。
街の雰囲気やその時どきの時勢や経済状況、政治など社会に合わせたファッションが自然発生して、ひとつの形となっていくのがストリートカジュアルの魅力なのです。
ストリートカジュアルの魅力とは
ストリートカジュアルの魅力とは、「ラフでらく」がメインテーマであることは説明したとおりです。
高級ブランドのような着こなしが決まっている服ではなく、安価で手に入ることができ、それが故にさまざまなコーディネイトが楽しめる。
そのため、ストリートカジュアルを扱う店は、若者が多く訪れる町に出店していることが多いのです。
そして、そのストリートカジュアルのお店に若者が集まりそれがひとつの流行となり、さらに新しい店ができてさらに新しいファッションが生まれるということが繰り返されています。
ストリートカジュアルは変わり続ける
ストリートカジュアルは、国や地域、そこに集う人々によって作られます。
そのために、世界各国、各地域ごとにストリートカジュアルのスタイルが存在しているのが魅力です。
近年では、ストリートカジュアルが一つのファッションのカテゴリーとなり、アメリカやヨーロッパのストリートカジュアルが日本で流行ることも珍しくありません。
しかし、海外のスタイルが日本に入ってきたとしてもそれは微妙な変化を続けて、日本のストリートカジュアルのファッションスタイルとして定着していくのです。
この変わり続けるストリートカジュアルに注目して、同じ街でずっとファッションスタイルの写真を撮り続ける写真家が出てくるほど魅力的なものなのです。