華やかなイメージの強いアパレル業界。この業界を舞台にしたドラマやマンガも数多くありますし、子供のなりたい職業ランキングにモデルやファッションデザイナーなどが入ることも多いです。
一般によく知られているものからあまり表舞台には現れないものまで、アパレル業界にはさまざまな職種があります。
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人気ナンバーワンはデザイナー
アパレル関連の職種として誰もがまず思い浮かべるのは、やはりファッションデザイナーではないでしょうか。自身のセンスを活かしてイメージを形にし、ときにブームの発信源として世の中の流れを作り出すこともあります。世界的に活躍する日本人デザイナーも少なくありません。
デザイナーと並ぶ花形職種のひとつが、ショーや雑誌で活躍するファッションモデルです。身長や体型といった肉体的な要素だけでなく、人を引きつけるキャラクターや雰囲気も求められます。最近はより身近で親近感の強い読者モデル(読モ)も脚光を浴びています。
スタイリストも、雑誌の誌面などで目にする機会が多いこともあって比較的よく知られている職種のひとつです。TV番組や雑誌・広告等でタレント・モデルが着用する服や小物をコーディネートする仕事で、ファッションセンスはもちろんトレンドやカルチャーに対する高い感度も求められます。
スタイリスト同様、各ブランドのプレスが雑誌の誌面などに登場することも多くなっています。広報・宣伝担当者として各媒体とのやり取りをしたり、商品発表会の企画・実施を行ったりと仕事内容は多岐にわたります。ブランドの顔としての一面もあるため、人間的な魅力が不可欠です。
若い世代はアパレル店員に憧れる人も多いようです。最近はSNSの普及もあって、おしゃれで発信力の高いアパレル店員はちょっとしたタレント的存在になっています。元ショップ店員の芸能人も多いですね。直接消費者と接し、ショップのイメージを左右する重要な存在です。
アパレル業界の縁の下の力持ち
一般消費者の目に触れる職種以外にも、アパレル業界に欠かせない仕事が多数あります。
商品の買い付けを行うバイヤーもそのひとつです。お店で販売する洋服や小物などを仕入れる仕事で、消費者のニーズやトレンドを先読みする力とともに仕入先の卸問屋との価格や納期の交渉を行う能力が必須です。お店の売れ行きはバイヤー次第という面もあり、やりがいと責任のある職種です
デザイナーがデザインした服を実際に形にするために欠かせないのがパタンナーです。型紙(パターン)を作成し縫製仕様書を作って縫製工場に繋ぐのが主な仕事で、最終的な製品の良し悪しはパタンナー次第とも言われています。単にデザインの美しさを立体に起こすだけでなく、着心地やサイズ展開なども考慮する必要があり、思った以上に奥が深い仕事です。
アパレル業界特有の職種だけでなく、ほかの業種にあるような経営企画や人事、総務、経理、営業、広報といった職種ももちろんあります。例えばアパレル営業職は、アパレルメーカーや卸問屋に勤務し、百貨店や量販店などに営業をかけ自社製品を売り込むことが仕事です。卸売を担当するホールセール営業、百貨店と取引する百貨店営業などがあり、他業界での営業経験を評価されてアパレル業界に転職するケースも少なくないようです。
ここで紹介したもの以外にも、アパレル業界には実にさまざまな職種があります。「アパレル業界で働きたい」という漠然とした憧れから一歩前に進むためには、どのような職種が自分に向いているかという検討が欠かせません。アパレル業界への就職・転職を考える際は、ぜひ広い視野を持ってさまざまな職種を検討してみてください。