さまざまなメンズカジュアルアイテムのなかでも、Tシャツは特にバリエーションが豊富です。無地のものやロゴプリント入りのものは、年代を問わずほとんどの方が何枚か持っているのではないでしょうか。ボーダーTシャツも定番ですね。それ以外にも、フォトプリントTシャツや総柄Tシャツなどちょっと凝ったデザインのものも数多くあります。
そんな個性派Tシャツのなかでも、最近目を引くのがエンボス加工Tシャツです。
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エンボスは浮き彫り加工のこと
エンボス加工と言われて、どんなものかパッと思い浮かぶ人は意外と少ないかもしれません。エンボスとは、型押しなどによって凹凸を作って文字や模様を表現する技法です。身近な例を挙げると、自動車のナンバープレートをよく見ると、数字の部分が浮き出たように立体的になっているのが分かります。これは、金属にエンボス加工を行っている事例です。
金属以外にもさまざまなものにエンボス加工が可能です。キッチンペーパーなどの紙類に凸凹した模様が入っているのもエンボス加工の一種です。見た目というよりも、使用感や使い勝手という観点でエンボス加工が行われています。熱い飲み物を入れる紙コップにも、より持ちやすく滑りにくくするためにエンボス加工が行われているものがあります。
部屋の壁紙にもエンボス加工が入っていることが多いです。普段意識することは少ないですが、一見なんでもない白い無地の壁紙に思えるものでも、近くでよく見てみるとキャンバス地風の模様やレンガ風の模様・幾何学模様などが入っています。壁紙のエンボス加工の種類は非常に豊富で、ひとつのメーカーで数千種類もの模様があるそうです。
その他、パンフレットや名刺・メッセージカード・カタログなどの紙類で、高級感を演出するためにエンボス加工を入れているものがあります。
ファッションに取り入れるならエンボス加工Tシャツがおすすめ
メンズカジュアルアイテムのなかにも、エンボス加工が施されているものがあります。Tシャツが代表的な例です。一見無地に見えるけれど凹凸によってさりげなくロゴや模様を表現しているもの、写真やロゴなどのプリントとエンボス加工の組み合わせで他にない個性的なデザインになっているものなどがあります。
エンボス加工Tシャツは、普通のTシャツのようでいてよく見るとエンボス模様が潜んでいるという遊び心が魅力です。見る側の立場からすると、何気なくさらりと着ているTシャツに実はエンボス加工が入っていることに気づくと思わず唸らされます。ちょっとした会話のタネにもなりそうですね。わかる人だけがわかるというさり気なさがとてもおしゃれです。ありきたりでない、ちょっと人と違ったメンズカジュアルを楽しみたいという方はぜひエンボス加工Tシャツに注目してみてください。
Tシャツ以外にも、エンボス加工を活用したファッションアイテムはいろいろあります。エンボス加工が入った合成皮革やベロアなどの生地を使ったアイテムもそのひとつです。合皮というと本革と比べて安っぽいイメージがあるかもしれませんが、格子模様などのエンボス加工が入ることによって本革にはない独特の魅力が生まれます。日常使いのメンズカジュアルに取り入れるなら、こういったアイテムも面白いのではないでしょうか。ベロアは主に秋冬ものになりますが、花柄などのエンボス加工が入ることで独特の表情が出てファッションの良いアクセントになります。
私達の身近でいろいろなアイテムに活用されているエンボス加工。どんなものにエンボス加工がされているか、一度探してみると面白いかもしれませんね。