ファッションとサステナビリティ

ニュースなどで「サステナビリティ」という言葉を耳にしたことはありますか?環境保護活動や社会貢献活動などに関する言葉ですが、聞いたことはあるけど実はよく分からないという方も多いかもしれません。

サステナビリティとは

サステナビリティ(Sustainability)とは「持続可能性」を意味します。元々は環境問題の文脈から生まれた言葉で、将来世代のために環境や資源の保全に配慮しながら現在の世代の生活の質を高めていくことを指しています。

温室効果ガスや森林伐採、海洋汚染などさまざまな環境問題について、すでに多くの人が問題意識を持っています。温室効果ガスを例にとると、企業活動において不可欠な輸送や電力などでのエネルギー利用は常に温室効果ガスの排出を伴います。地球環境の未来を視野に入れるならば、目先の利益を求めてやみくもにエネルギーを浪費するのではなく、持続可能な形でエネルギーを確保し適切に利用することが求められます。

日本では2020年7月にレジ袋が有料化されました。当初は戸惑いや混乱もありましたが、海洋プラスチックごみ問題やリサイクルなどへの意識を高めるひとつのきっかけになったといえます。実際に、このことを通じてマイクロプラスチックの問題や化石資源の有限性などについて知ったという方も多いのではないでしょうか。

また、環境問題だけでなく、ジェンダーや難民、貧困、労働環境などの問題もサステナビリティの視点から論じられることが増えています。安心・安全な労働環境づくりやダイバーシティの推進、材料の調達にあたってフェアトレード(適正な条件での取引)を守ることなども企業のサステナビリティ活動のひとつです。

アパレル業界におけるサステナビリティ

アパレル業界もサステナビリティと無縁ではありません。世界全体で排出される温室効果ガスの10%はファッション産業によるものとされ、この割合は今後も増大すると予測されています。また、衣料品の製造工程に欠かせない水の使用量の削減や有害化学物質の対策も大きな課題です。

アパレル製品の原材料や製造過程、メーカーからアパレル卸・アパレル卸から小売への輸送過程、小売店舗での販売過程、最終的に廃棄に至るまでの各段階で環境負荷を下げるさまざまな取り組みが行われています。オーガニック素材やリサイクル素材を採用する、ウォッシュ・ダメージ加工に水ではなくレーザーやオゾン技術を活用する、輸送距離を減らすためできるだけ近隣から材料を調達する等があります。

2015年に国連で採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」をきっかけに、一般の人々にもサステナビリティの考え方が広まりつつあります。「エシカル(=ethical、倫理的)」というキーワードもここ数年よく使われるようになり、欲望に任せて利己的な消費を行うのではなく、人や社会・地球環境に配慮した倫理的な消費を行いたいという考える人が増えてきています。

かつての大量生産・大量消費の時代とは変わり、服選びにあたってもファッション性やトレンド・着心地などと並んで「環境負荷の低さ」がポイントのひとつになってくると考えられます。実際に、ミレニアル世代と呼ばれる若い世代の73%がサステナビリティを謳う製品に注目しているという統計があります。

ファストファッションブランドからも再生素材100%で長く着られるデザインを売りにしたシリーズが発売されるなど、エシカルファッションはますます身近なものになりつつあります。現時点ではアパレル卸サイトでサステナブルなアイテムを前面にプッシュしているところはあまり見られませんが、今後はそういった取り組みに力をいれるところが増えてくる可能性は高いでしょう。

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